お金研究所のblog

お金に関する話題をニュースや文学など、様々な切り口でご紹介したいと思います。 住宅ローンは例外として、借金をすることは絶対反対です。車も現金を貯めてから買いましょう。まずはお金を貯めてから行動をしてほしいと思います。 特に奨学金については、金を借りる前に、他に策がないかをしっかりと考えて行動してほしいと思います。

財産告白

株式投資を始めよう! 7/7 ”ITバブルを越えて” 国破れて山河在り

歴史の真っ只中にいるときは、その時に何がおこなわれているのか、それが歴史的に大きな存在であるのかどうかなど、全くわからないものである。
後に「ITバブル」と命名された、1999年後半~2000年春の株価の上昇と暴落も、なかなか体験することはできない貴重な経験であった。大変高い勉強代であったが。

それでも「生き残り」、命がつながったことに感謝しないといけないのであろう。
もう少しで完全に荒波に巻き込まれて、木っ端みじんと人生そのものを破壊されてしまうところであった。
「国破れて山河在り」
株式上場で資産評価が膨張して1億に達した時も、暴落後ほとんどの資産をなくした時も、生活は何も変わっていなかった。
普通に仕事をしていた。
何も変わっていない・・・・・

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株式投資を始めよう! 6/7 「本日も晴天なり」 熱狂と冷静と

ロシアの小説家の小説を読んでいると、没落した貴族の話がよく出てくる。
立派なお城のような豪邸に住んでいた貴族は、ある時を境に、乞食のような生活を強いらている。
そんなお金をにまつわる話は、あくまでの異国の地のフィクションと思っていた・・・・

光通信は、購入翌日よりストップ安となった、翌日も、その翌日も・・・
24万円まで戻すとは思っていなかったが、せめて2~3万円でも戻せば売却して、資金を作るために次の手を打とうと思い、勝負に出た銘柄がこの惨状である。

「このままでは追証になりかねない」
と考えると気が気ではなかった。

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株式投資を始めよう! 5/7 「これはバブルなのか?夢なのか!」 白日夢・・・

正月が過ぎ、投資信託を購入して半年が経過し、評価額は約1.5倍になっていた。
証券会社の担当者に投信を売りたいと伝えると
「まだ売ってもらったら困る」と言われた
「投信を売った金で、個別銘柄を買いたい」
と伝えるが、結局売ることが許してもらえなかった。

1999年11月にソフトバンクの株を57000円で購入した100株単位なので、570万円で購入した。
その後大きく下げることなく、2000年2月15日には、220,000円となり、ソフトバンクだけで1600万円以上の評価益が出るようになっていた。
これまで1度も大きな下げがなかったソフトバンク株が、2月23日に16,000円台を記録して1週間で500万円以上下がることが発生した。

果たして、今後どうなるのか極めて不安である。


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株式投資を始めよう! 4/7 「半年で総資産は4倍に」 我が世の春

IPOで1週間で800万円の利益を得た後、
証券会社の担当者よりいろいろな注文が付けられた
「IPOで儲けたのですから、こちらの要望を聞いてください」
そのように言われ、400万円分投資信託を買わされる羽目になった、
当時相場は上昇相場であり
「まあいいや」
そんな軽い気持ちで、投信の購入を受け入れた

また、信用取引についても積極的に推奨され、これを始めることにした。
1999年当時は、様々な制約が有ったのか、大手証券会社なので特別なのかわかりませんが、
「信用取引を始める場合は、2000万円の預かり残高が必要です。また信用調査もさせてもらいますが、よろしいですか?」
このようなことを言われた、
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株式投資を始めよう! 3/7 「IPOが当たった!」 1週間で3倍に!

「オオクボの初値がつきました。売ってください」
証券会社の担当からの電話は興奮気味に話します。
「1200万円です。今すぐ、売り抜けてください」

何しろ、ビックリです。
約10日ほど前に
「400万円を2~3日以内に準備してください」
と言ったかと思ったら、今度は
「1200万円です。今すぐ、売り抜けてください」
何がどうなっているのでしょうか?

株を本格的に始めようと思い、まだ2週間経っていないのに、
”株価は3倍、利益は800万円”


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株式投資を始めよう! 2/7 「やっぱり株ですか?」 様々な選択肢。そして株

S銀行男性行員の顧客を見下す態度に激怒して、お金を引き出すことを決めたものの、
これまで銀行や郵便局の利用しか経験がないので、何をすべきか、かなり悩みました。

・不動産投資
・為替売買。日経225先物
・投資信託
・株式投資
・商品先物
・アフィリエイト
・個人輸入代行
・一時払い養老
etc

全ての可能性について、検討をしました。
投資信託については実は一度痛い目に合っております。
大学生の頃「100万円貯まったら、郵便局の定額貯金」と決めていたのですが、一度だけ浮気心で、証券会社に相談に行くと、
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株式投資を始めよう! 1/7 「どうして投資を始めたのですか?」激動の始まり

株式投資の勉強会を始めてから、14年ほどになります。
メンバーが毎月集まり、各自の相場への考えなどの意見交換をおこない、
相場観を磨く勉強会です。
ここで知り合った方々も、株式投資を始めたからこその出会いです。

株式投資の本を沢山読み、「株を始めようかな」と話をする人がいますが、
そのような方は、「株式投資=博打」このような思いが払しょくできない方が多いようです。
10万円以下でも株式投資はできますので、まずは最初の一歩を踏み出すことをお勧めします。

私自身はたいして儲けることができず、投資歴18年ほどになりますが、
誰かの投資の歴史を知ることを、自分自身の成功のヒントやリスクの回避につながると思います。
これから7回くらいのシリーズで、私自身の株式投資歴史の一部をお知らせしたいと思います。


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サラリーマン・OL 新卒10年間の貯金術 

学校を卒業して、4月より働き始めた方々は、4月には第一回目の給料をもらい、第二回目の給料の支払い日が近づいていると思います。

捕らぬ狸の皮算用で、5月も4月とほぼ同額の給料が支払われると考え、何に使おうかと思いを巡らしている方もいらっしゃるでしょう。
恐らくですが、5月の実際に支払われる手取りは、2万円以上減っていると予想されます。健康保険料と厚生年金保険料は、前月分を次月分の給料から差し引く仕組みになっており、社会人1年目の場合は5月分の給料から差し引かれることになると考えられます。
また、1年先輩に比べて給料が逆転しているケースもあります。これは入社1年目は、住民税の支払いが無いからです。住民税は前年の収入をもとに計算されるので1年目は差し引かれません。


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こんなに好きなのに、結婚できないのですか? 「下流の宴」林真理子

6年ほど前に「下流の宴」というNHKのドラマを観ておりました。
由美子(黒木瞳)は「医者の娘、国立大卒業、高学歴の夫」絶対的な上流階級のお嬢様育ちの専業主婦として、常に
「下流(貧乏人や高卒までの学歴の者」を、「格下の存在」として見下しておりました。
その母親も、貧乏が大嫌いで、長女も同じようにブランド志向が強く、一族の女性全てが、”下流”を嫌う上流の人間として自分たちを考えております。


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”日々のお金を残すために” 「この道」はいつか来た道 山田耕作/北原白秋

この道はいつか来た道
ああ そうだよ
あかしやの花が咲いてる

明治の終わりから大正にかけて、西洋音楽を学んだ山田耕作を中心に多くの楽曲が発表されました。
その時に、多くの詩を提供したのが、北原白秋です。
山田耕作と北原白秋が共同で作成した楽曲は、今回紹介した「この道」以外にも「ペチカ」「からたちの花」など、今も歌い継がれている歌が多いです。
当時の日本は早く西洋文明に追いつけ追い越せと、西洋文明を多く受け入れました。その中の一つに西洋の音楽もありました。

「この道はいつか来た道 ああそうだよ」

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どうして貯金ができないのか? 「花鏡」世阿弥

世阿弥の「花鏡」の中で
”離見の見にて見るところは すなわち、見所同心の見なり”の一文があります。

世阿弥は室町時代初期の猿楽師で、父の観阿弥とともに猿楽(現在の能)を大成し、多くの書を残している。数多くの謡曲(能における脚本)とともに、芸道論としての「風姿花伝」や「花鏡」などは文学的価値も高く。当時の芸術や思想知る上で重要な歴史資料とも言えます。

先に挙げた一文の意訳としては
”本来見えなかったもの、それを見える化すること。自身の行動を客観視することが大切である”
このように説明することができると思います。
昨今の経営論などにおいても「見える化」については、よく取り上げられますが、既に世阿弥がこの重要性に気付いていたようです。  


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奨学金は借金か?幸せへの道なのか? 「告白」J.J.ルソー

殆どの方が幼稚園、保育園時代に「むすんでひらいて」を歌わなかっただろうか?今回取り上げる、ジャン=ジャック・ルソーはこの曲の作曲者です。ルソーは、1712年にジュネーブで誕生しました。

「社会契約論」の中でルソーは、社会契約説と人民主権を主張しました。常に正しく共通の利益のみを志向する一般意志に基づく共和政治を主張し、その後の民主主義に多大な影響を与えております。彼は、哲学者であり、政治哲学者ですが、「告白」においては全く異なる人格を表明しております。

「告白」は、この一文から始まります。




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蓄財の奥義 「貧となり富となる。偶然にあらず」 二宮尊徳

二宮金次郎は相模国足柄上郡栢山村で百姓の長男として産まれました。時は1787年、江戸時代も後半の頃でした。学校などの校庭にある、二宮金次郎の銅像を見たことがないでしょうか?昔はどこの学校にも有ったと聞いている。この像では、薪を担いだ少年が歩きながら本を読んでいます。
一分一秒を惜しんで勉学に励むべし、この像はこのようなメッセージを子供たちに伝えています。

二宮金次郎は、江戸時代後期の経世家、農政家、思想家です。藩や町、家などで、財政の立て直しを依頼され、いくつもの事業で、復興を実現しております。生涯で615の立て直しをしたといわれております。桜町領を再興する時に、武士の位を授けられ「二宮尊徳」となりました。

沢山の名言を残しておりますが、今回はその中の一つを紹介します。
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職業の道楽化「私の財産告白」 本多静六

日本には様々な公園があります。日比谷公園をはじめ、多くの公園は、明治の終わりから大正、昭和の初めまでに設計されたものが多く、一人の造園技師が数多くの公園設計にかかわっている事実は、以外にも知られていないと思われます。
その造園技師こそが、今回取り上げる、本多静六です。

本多静六は、もともとは裕福な家庭で過ごしましたが、9歳の時に父親が急死した後は、多くの借金で苦しみ厳しい生活を強いられました。それでも向学心は衰えることなく、東京山林学校(後の 帝国大学農学部)に進み、首席で卒業しております。林学博士となり母校の教授になった学者としての一面と、造園技師として全国を飛び回り公園を設計しております。


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イソヒヨドリ