2005年に発生した「ジェイコム誤発注事件」により、B・N・Fさんは”ジェイコム男”の名前で、広く世間に知られるようになりました。
「10数分で20億超を超える利益を上げた投資家」として、それは羨望というよりは、他の人の失敗を狡猾に掬い取りあぶく銭をかすめ取ったグレーに近い投資家としてクローズアップされました。しかし、当の本人は「いつもと同じで冷静だった」と述べている通り、株価の異常な値下がりを見て、”必ず値段を戻す”と判断した、日々の株式の売買をの結果に過ぎませんでした。
当時、B・N・Fさんは、80億近い資産を運用しており、20億の資産増加は、他の人が「80万円が100万円になったよ」程度のものであり、特別に喜んでいる様子でもありません。また、まぐれでも儲けたものではありません。
その後、資産は200~300億を軽く超えていると考えられることからも、彼の投資才能は飛びぬけております。
ソフトバンクの孫正義社長からもその才能を見込まれて、資産運用を依頼されたこともあるようです。B・N・Fさんは、”他人の資産運用はやりたくない”と、きっぱりと断っているようです。
まだ、1978年なのでまだ30代・・・。資産拡大はまだまだ続きそうです。
そのような、天才投資家の、これまでの実績や手法を学ぶことは、大いに役に立つが多いと考え、もう少し実像を探ってみましょう。
「10数分で20億超を超える利益を上げた投資家」として、それは羨望というよりは、他の人の失敗を狡猾に掬い取りあぶく銭をかすめ取ったグレーに近い投資家としてクローズアップされました。しかし、当の本人は「いつもと同じで冷静だった」と述べている通り、株価の異常な値下がりを見て、”必ず値段を戻す”と判断した、日々の株式の売買をの結果に過ぎませんでした。
当時、B・N・Fさんは、80億近い資産を運用しており、20億の資産増加は、他の人が「80万円が100万円になったよ」程度のものであり、特別に喜んでいる様子でもありません。また、まぐれでも儲けたものではありません。
その後、資産は200~300億を軽く超えていると考えられることからも、彼の投資才能は飛びぬけております。
ソフトバンクの孫正義社長からもその才能を見込まれて、資産運用を依頼されたこともあるようです。B・N・Fさんは、”他人の資産運用はやりたくない”と、きっぱりと断っているようです。
まだ、1978年なのでまだ30代・・・。資産拡大はまだまだ続きそうです。
そのような、天才投資家の、これまでの実績や手法を学ぶことは、大いに役に立つが多いと考え、もう少し実像を探ってみましょう。
大学3年生の時に、160万円の資金を元に株式投資をスタートしたようです。
最初は、富士ソフトABCや愛眼を長期で保有していましたが、なかなか株価の乱高下でなかなか成績が上がらず、これらの株を売却して、スイングトレードでのスタイルがより利益が出やすいと考えたようです。デイトレードはあまりやらず、基本は2~3日から数週間株式を所有して売買するスタイルを基本としているようです。
最初の頃は、数銘柄に所持金の大半の額を突っ込むスタイルでしたが、資産が3000万円を超える頃から、分散投資に軸足を移していったようです。
以下に、B・N・Fさんの投資スタイルや考え方を列挙したいと思います。
①逆張りスイングトレードは儲かりやすい
→この投資手法をおこなうときは、大型株や優良株が、事件や事故などで、大幅に下落して乖離率が25~30%になったら、その後ある程度戻す可能性があるようです。確かに、値上がりに比べて値下がりのスピードは早く、元値に戻すまでには、ある程度の時間がかかると思いますが、殆どのケースで戻しは必ず戻しています。
②順張りスイングトレードの確立
→①の逆張りスイングトレードで、資産を1億まで増やしたものの、その後このスタイルが相場に合わない状況に陥りました。そこで、今度は”順張りスイングトレード”を確立しました。この手法は、乖離率に着目するのではなく、現在の相場が「上げ相場か?」「下げ相場か?」を判断して、上げ相場の際に使用する手法のようです。ここでは、予め値動きが似ている連れ高銘柄を調べておき、これに基づき、連れ高銘柄で出足が遅れている銘柄に投資をするこのようです。
私自身、10数年個人投資家の勉強会に参加しておりますので、様々な投資家を見てきました。大抵の人はしっかり勉強して自分自身の投資スタイルを確立して、そのルールを順守することが勝利の方程式のように考えております。B・N・Fさんのケースであれば、”逆張りスイングトレード”の乖離率の銘柄やセクターことに調べてそのうえでスタイルのさらなる完成を目指しそうですが、B・N・Fさんの場合は、すんなりこれまで勝ってきた投資手法を捨てて、相場に合わせて、投資スタイルを変化させております。おそらく、この辺りが、勝者になった理由の一つであると思われます。
③2~3%上がれば、利益確定
→長期投資家は、ファンダメンタルの情報を調べながら長期間で利益を狙います。よって、2~3%での利益確定など考えないでしょう。
B・N・Fさんの場合は、2~3週間以内程度で利益を出さなければなりませんので、短期間で利益を確定して、次のアクションへと向かいます。この回転率を早めることが、利益増大のポイントですので、1年後に2割上がるような上昇では耐えられないのだと思います。
欲張り50%だ、100%だと上値を追うと、いつか暴落して結局利益が出ないことはよくあるものです。
④信用取引はしない
→これは意外でした。これだけの資産形成をしているので、常に億単位の信用買い残や売り残があるのだと思っておりました。それが「信用はしない」とことなので、驚きです。
多くの投資家は、短期間で大きな利益を狙ってしまいます。「1か月で30%上がった!」などの記事がよくネットに上がっております。こんな時に、大きな利益を上げるためには、信用取引は絶対に外せないと思っておりましたが異なるようです。
かつて、ネットを騒がした億単位の資産を達成した個人投資家達は、その後どうなったでしょうか?これらの億り人トレーダーのかなりの人は、現在は株から足を洗っているようです。何故ならば、「(自己破産などで)退出させられた」のです。
B・N・Fさんもリーマンショックの際にはリーマン株7億円買いこみ、これらが0円になり、大きな損失を受けております。それでも信用取引をしていないので、損失は限定されております。
⑤先物相場を重視
→「先物相場は、日経平均の動きに先立って動く」ため、”非常に利用価値が高い”と話しております。
”先物が急騰したら日経平均に連れ高する主力株を買い、下落したら売り”は、ポイントかなと思います。”先物が動いた瞬間どれだけ早く反応できるかの勝負”です。
例えば昨今では、”為替が円安”に振れたら、ほぼ確実に日経平均は上げています、この際に輸出比率の高い大型株を買えば、ほぼ上がることが期待できます。ボラティリティで考えれば小型株でしょうが、大型株に遅れて、中型、小型と動く可能性が高いです。
先物ではありませんが、米国市場の動きにも日経は連動します。そのような相場の連動性を、予め探しておき、その動きを察知して素早く動くことが、勝敗を決める可能性が高いです。
⑥業種(セクター)ごとのトレンドを確認
→"業種全体で値上がりしたり値下がりしたりすることが多い"、”一つの会社を見るだけでなく同業他社がどうなっているかを見る”、このような発言もしております。
順張りスイングトレードでも指摘しておりますが、業種内の銘柄を比較すると、連れ高など連動して動く銘柄もあると思います。
このように、セクターのトレンドを捉え、そのうえで銘柄間の連動を捉えて動くことで、勝率が高まることがわかります。
⑦個別銘柄ではなく、全体を見ることが大切
→米国市場、日経 225 先物、為替など市場全体を見て、
次にセクターを決めて、
少しでも出遅れているものがあればチャンス、
この際にランキングを確認(売買代金?出来高?値上がり?値下がり)。
B・N・Fさんの発言している内容は、当然のことであり、奇をてらった戦略を戦術があるわけではないようです。当然のことを、当然のごとくおこなった結果が、数百億の資産形成につながっているようです。
⑧短期市場では指標はあまり見ない
→ここでいう指標は、PERやPBRを指します。個別銘柄が、割安か割高かを判断するときに、これらの指標で判断すると思いますが、スイングトレードなどの短期売買では、これらの指標には関係なく、傍のトレンドや需給関係だけで、株価が大きく変化するので、あまり見なくても良いと発言しているようです。
⑨損切の徹底
→竹田和平さんやジョージソロスなど、長期投資で莫大な資産形成をしたひとは、決して「損切の徹底」などとは申しません。しかし、B・N・Fさんなどの短期売買を中心にしている人は、損切ができないと、資産形成は難しいようです。これには自分自身でのルールの徹底をなどが必要のようです。
⑩機械受注やGDPは重要
→大抵は、ニュースよりも先に株価が動き、その前に先物などが動きます。
ただし、機械受注とGDPについては、これらの発表によって株価が動くので、発表されたらなるべく早く知り、動くことが重要です。
⑩不動産取引をスタート
→運用資産が大きくなると一人では運用が困難、などの理由で不動産取引も始めています。
B・N・Fさんは常に変化をしております。
現在は、複数の銘柄の大株主として報告されていますので、配当なども意識した長期投資も組み入れていると思われます。
恐らく、株を始めた当初の頃に比べたら、売買のスタイルも変化して進化しているのかもしれません。
B・N・Fさんは以前のテレビインタビューでは
「朝食は食べない、昼食はカップ麺だけ」などの発言をしております。
自らを「ネオニート」と呼び、全く驕ったところがありません。
”野心”や”野望”などがなく、
「そこに動いている株式市場があるから、勝負に臨んでいるだけ」と、その発言は登山家か道を究めようとする修験者のようです。
欲がないので、これからもB・N・Fさんは、資産拡大の道を進んでいくでしょう。
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最初は、富士ソフトABCや愛眼を長期で保有していましたが、なかなか株価の乱高下でなかなか成績が上がらず、これらの株を売却して、スイングトレードでのスタイルがより利益が出やすいと考えたようです。デイトレードはあまりやらず、基本は2~3日から数週間株式を所有して売買するスタイルを基本としているようです。
最初の頃は、数銘柄に所持金の大半の額を突っ込むスタイルでしたが、資産が3000万円を超える頃から、分散投資に軸足を移していったようです。
以下に、B・N・Fさんの投資スタイルや考え方を列挙したいと思います。
①逆張りスイングトレードは儲かりやすい
→この投資手法をおこなうときは、大型株や優良株が、事件や事故などで、大幅に下落して乖離率が25~30%になったら、その後ある程度戻す可能性があるようです。確かに、値上がりに比べて値下がりのスピードは早く、元値に戻すまでには、ある程度の時間がかかると思いますが、殆どのケースで戻しは必ず戻しています。
②順張りスイングトレードの確立
→①の逆張りスイングトレードで、資産を1億まで増やしたものの、その後このスタイルが相場に合わない状況に陥りました。そこで、今度は”順張りスイングトレード”を確立しました。この手法は、乖離率に着目するのではなく、現在の相場が「上げ相場か?」「下げ相場か?」を判断して、上げ相場の際に使用する手法のようです。ここでは、予め値動きが似ている連れ高銘柄を調べておき、これに基づき、連れ高銘柄で出足が遅れている銘柄に投資をするこのようです。
私自身、10数年個人投資家の勉強会に参加しておりますので、様々な投資家を見てきました。大抵の人はしっかり勉強して自分自身の投資スタイルを確立して、そのルールを順守することが勝利の方程式のように考えております。B・N・Fさんのケースであれば、”逆張りスイングトレード”の乖離率の銘柄やセクターことに調べてそのうえでスタイルのさらなる完成を目指しそうですが、B・N・Fさんの場合は、すんなりこれまで勝ってきた投資手法を捨てて、相場に合わせて、投資スタイルを変化させております。おそらく、この辺りが、勝者になった理由の一つであると思われます。
③2~3%上がれば、利益確定
→長期投資家は、ファンダメンタルの情報を調べながら長期間で利益を狙います。よって、2~3%での利益確定など考えないでしょう。
B・N・Fさんの場合は、2~3週間以内程度で利益を出さなければなりませんので、短期間で利益を確定して、次のアクションへと向かいます。この回転率を早めることが、利益増大のポイントですので、1年後に2割上がるような上昇では耐えられないのだと思います。
欲張り50%だ、100%だと上値を追うと、いつか暴落して結局利益が出ないことはよくあるものです。
④信用取引はしない
→これは意外でした。これだけの資産形成をしているので、常に億単位の信用買い残や売り残があるのだと思っておりました。それが「信用はしない」とことなので、驚きです。
多くの投資家は、短期間で大きな利益を狙ってしまいます。「1か月で30%上がった!」などの記事がよくネットに上がっております。こんな時に、大きな利益を上げるためには、信用取引は絶対に外せないと思っておりましたが異なるようです。
かつて、ネットを騒がした億単位の資産を達成した個人投資家達は、その後どうなったでしょうか?これらの億り人トレーダーのかなりの人は、現在は株から足を洗っているようです。何故ならば、「(自己破産などで)退出させられた」のです。
B・N・Fさんもリーマンショックの際にはリーマン株7億円買いこみ、これらが0円になり、大きな損失を受けております。それでも信用取引をしていないので、損失は限定されております。
⑤先物相場を重視
→「先物相場は、日経平均の動きに先立って動く」ため、”非常に利用価値が高い”と話しております。
”先物が急騰したら日経平均に連れ高する主力株を買い、下落したら売り”は、ポイントかなと思います。”先物が動いた瞬間どれだけ早く反応できるかの勝負”です。
例えば昨今では、”為替が円安”に振れたら、ほぼ確実に日経平均は上げています、この際に輸出比率の高い大型株を買えば、ほぼ上がることが期待できます。ボラティリティで考えれば小型株でしょうが、大型株に遅れて、中型、小型と動く可能性が高いです。
先物ではありませんが、米国市場の動きにも日経は連動します。そのような相場の連動性を、予め探しておき、その動きを察知して素早く動くことが、勝敗を決める可能性が高いです。
⑥業種(セクター)ごとのトレンドを確認
→"業種全体で値上がりしたり値下がりしたりすることが多い"、”一つの会社を見るだけでなく同業他社がどうなっているかを見る”、このような発言もしております。
順張りスイングトレードでも指摘しておりますが、業種内の銘柄を比較すると、連れ高など連動して動く銘柄もあると思います。
このように、セクターのトレンドを捉え、そのうえで銘柄間の連動を捉えて動くことで、勝率が高まることがわかります。
⑦個別銘柄ではなく、全体を見ることが大切
→米国市場、日経 225 先物、為替など市場全体を見て、
次にセクターを決めて、
少しでも出遅れているものがあればチャンス、
この際にランキングを確認(売買代金?出来高?値上がり?値下がり)。
B・N・Fさんの発言している内容は、当然のことであり、奇をてらった戦略を戦術があるわけではないようです。当然のことを、当然のごとくおこなった結果が、数百億の資産形成につながっているようです。
⑧短期市場では指標はあまり見ない
→ここでいう指標は、PERやPBRを指します。個別銘柄が、割安か割高かを判断するときに、これらの指標で判断すると思いますが、スイングトレードなどの短期売買では、これらの指標には関係なく、傍のトレンドや需給関係だけで、株価が大きく変化するので、あまり見なくても良いと発言しているようです。
⑨損切の徹底
→竹田和平さんやジョージソロスなど、長期投資で莫大な資産形成をしたひとは、決して「損切の徹底」などとは申しません。しかし、B・N・Fさんなどの短期売買を中心にしている人は、損切ができないと、資産形成は難しいようです。これには自分自身でのルールの徹底をなどが必要のようです。
⑩機械受注やGDPは重要
→大抵は、ニュースよりも先に株価が動き、その前に先物などが動きます。
ただし、機械受注とGDPについては、これらの発表によって株価が動くので、発表されたらなるべく早く知り、動くことが重要です。
⑩不動産取引をスタート
→運用資産が大きくなると一人では運用が困難、などの理由で不動産取引も始めています。
B・N・Fさんは常に変化をしております。
現在は、複数の銘柄の大株主として報告されていますので、配当なども意識した長期投資も組み入れていると思われます。
恐らく、株を始めた当初の頃に比べたら、売買のスタイルも変化して進化しているのかもしれません。
B・N・Fさんは以前のテレビインタビューでは
「朝食は食べない、昼食はカップ麺だけ」などの発言をしております。
自らを「ネオニート」と呼び、全く驕ったところがありません。
”野心”や”野望”などがなく、
「そこに動いている株式市場があるから、勝負に臨んでいるだけ」と、その発言は登山家か道を究めようとする修験者のようです。
欲がないので、これからもB・N・Fさんは、資産拡大の道を進んでいくでしょう。
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