8/23朝日新聞の記事に以下のようなものがありました。

『奨学金返済、人生の重荷 子ども少なく結婚も遅れがち』
「学生時代に借りた奨学金の返済を抱える人たちは子どもが少なく、結婚や持ち家の取得も遅れがちであることが、大分大学の川田菜穂子准教授(住宅政策)らの調査でわかった。主な奨学金の返済期間は最長20年だが、返済の期間が長くなる人ほど、人生設計に大きく影響しているという。

子どもの数や結婚しているかどうかの差は、奨学金を借りていない人や返済をすでに終えた人との間で比べると、35~44歳の層で目立った。平均の子どもの数では、返済がある人の0・55人に対し、返済がない人は0・98人。未婚率の差は35~44歳のなかでも男性で目立ち、返済がある人は57・1%、返済がない人は42・7%で、15ポイント近い差があった。」

上記の記事は、奨学金利用者の厳しい現実を示していると思います。
これらのデータは、ある統計データよりもとに記されたものであり、真実であると推測されるが、
実は、一面を表わすものでしかない。
むしろ、誤解を招いている部分あると思われる。

「若い時の苦労は買ってでもせよ」の言葉が示すように、10年も20年も問題を先送りにしていること、これこそが問題であると思われる。
今回の記事のもとになった、大分大学の川田菜穂子准教授を日本の研究.comで調べてみたら、
離別女性の住宅経歴に関する国際比較分析
貧困・社会的排除を捉えるための住宅関連指標に関する研究

これらの論文が確認できます。

川田先生は、女性や若者など社会的な弱者を社会問題として研究することを専門とする学者であることがわかります。この立場からすると、
「奨学金制度により貧困化して、結婚もできない、子供も増えない。これ以上貸与型の奨学金制度を進めても、さらに社会混乱を招くだけだ」このような結論になりかねません。
朝日新聞の論調とも方向性が似ていると思います。

以下の二つの記事はいかがでしょうか?
30代、3世帯に1世帯が貯蓄ゼロ?貯蓄はいくら必要?

年収800万円でも破綻寸前の世帯は多い!中流家庭を貧困にさせる数千
これらの記事は、目先の楽しみを優先させたために、貯えがなくついには、破産に近づいているかがいかに多いかを示しています。面白い点は、必ずしても収入が多い人が安泰であるとは限らない点です。もらったら、もらっただけ使い切れば、お金はいつまで経っても貯まるわけがありません。

私自身は、”可能な限り、貸与型の奨学金は借りない。仮に借りたとして、ぎりぎりまで減額して残りはアルバイト等でカバーする”これを推奨しています。

既に、奨学金を数百万円借りてしまい、学校も卒業してしまったのであれば、2~3年以内に全てを完済する、このくらいの強い気持ちで返済に取り組んでほしいと思います。
「そのうち返済する」このような気持ちで、返済を続けたら10年以上の時間は直ぐに過ぎてしまいます。

大学を22歳で卒業するとしたら、10年後は32歳、15年後は35歳です。その後に結婚しようと考えていても、もうその頃は、”選んでもらえない””相手にされない”そのような状態に陥っている可能性があり、自分自身が不利な状況にある可能性が高いです。

結婚相手を評価するときに、特に女性は「男性の年収や企業の安定性、将来性」などを評価する人が多いと思います。
年収800~1000万円はサラリーマンとしてはそこそこの収入は得ており、成功した部類に入ると思います。そのような人が破産に直面している人が多い、これは何を示しているのでしょうか?

実は学生時代に作った、奨学金の400~500万円はそんなに大きな額ではありません。
節約を徹底して、返済を最優先にする生活スタイルをとれば2~3年もあれば完済できる額です。
私は大学卒業後約10年間毎年200万円ずつ貯金しておりました。
上場企業ではありましたが、そんなに大きな年収が有ったわけではありません。

お金を貯金するのは、必ずしも年収が多い人が多くの貯金ができるわけではありません。
「収入 - 支出」この額を大きくすることがすべての基本です。そのためには収入を増やすか、支出を減らすしかありません。
そして、お金を貯めることは、40代でも50代でもいつでもできるのです。

結婚の条件として、奨学金が大きながマイナスとして評価されるのであれば、20代前半までにある程度の整理ができるように、節約を徹底して、ご自身の整理してその後の結婚にそなえて欲しいと思います。
そして、卒業後2~3年後は結婚を真剣に考えるときに至っている可能性が高いです。
何とかその前に、ある程度返済のめどが立つように、着実に完済の目途が立つように、実行すべきです。

そして一番大切なことは、「お金で有り無しや経済的な条件を最優先で結婚相手を探したら、その後の結婚生活で大きな後悔をする可能性が高い」ということです。

奨学金の返済が数百万円残っているのは、結婚においておおきなハンディであることは事実です。
しかし、本当に大切なことは、”優しさや包容力、相手を思う気持ちや、相性”など、もともと備えている人間的な部分ではないでしょうか?
これらの情報は定量的なものではないので、測るのは困難です。
対話を通じたコミュニケーションがすべての基本だと思います。

奨学金を理由に結婚を断るなんて、まったくもってナンセンスだと思います。
相手の方としっかり話をしてお互いの人間的な部分をより知ることから始めましょう。借金も含めて全てを受け止めて下さい。



社会・経済ランキング

クリックのご協力をよろしくお願いします