7月10日日経朝刊に「人口1億人維持は難しくない」(ニール・ニューマン)が出ておりました。

日本の現状は
「少子高齢化が進み、超高齢化社会となり、人口の増加の見込みはない」
これが一般的な、日本に対する世界の評価だと思われます。
ジム・ロジャースも、中長期の投資に値する価値はあまりないと、断言しております。
仮にそうであっても、日本は魅力であり、好きであるとも語っております。

「人口1億人維持は難しくない」
ここでは、人口激減の悲惨な日本像に対して、
”いやそうでもない、もしかしたら、この問題は日本自身が解決するかもしれない”
そのような予感を感じさせる記事です。


2016年日本は初めて年間の出生数が100万人を割り込みました。これはショッキングな事件です。
各報道機関は、「〇〇年に1億人を割り込む」この危険な兆候を報じました。
日本は、過去に何度も危機に瀕し、その度に危機を乗り越えてきました。
・古代における唐・新羅軍との戦い
・元寇
・大東亜戦争
etc

合計特殊出生率は2005年に「1.26」となり、かなり悲惨的な状況に陥りましたが、
しかし、その後少しずつではありますが、国民全体において、危機感を共有する人が増え始めているのだと思います。
2016年においては、前年比で「0.1」低下しましたが、2005年を底にして、その後着実に合計特殊出生率の値は改善しております。現在は「1.44~1.45」で推移しております。
率だけで見ると、1993年くらいの値です。改善が進んでおります。

日本の合計特殊酒精率の値は、実はアジア諸国(韓国、シンガポール、香港)で比較すると実は高いほうになります。
または、都道県別で比較すると、ダントツに低い東京(1.2)が足を引っ張ているのがわかります。沖縄が1.88で、他の都道府県でも1.5~1.7を出しているのはかなり多いのです。

「日本は一世帯当たりの子供の人数は1.7人であるが、夫婦が2.4人を希望している」
このように日本は、まだまだ子供を産みたい育てたい、このような希望を持っている人が多いことからしても、まだまだ改善の可能性は十分にあると考えられます。

1年間で日本国内で30万件の妊娠中絶がおこなわれ、新しい命が失われています。
一方、日本国内の養子縁組は2015年には、たったの544人であり、英国の1/20の値だそうです。

社会の支援体制を整えることで、もしかしたら、子供の出生数は維持できるのかもしれません。

1980年以降に始まった「ゆとり教育」は、ほぼ確実に日本の国際競争力を奪い、日本の弱体化の道へ進めたと考えられます。
最近、知り合いの大学の先生が話していました
「違うんだよ。最近の生徒がここ10数年の生徒たちと全然違うんだよ」
と興奮気味に話をしておりました。
ゆとり教育世代の生徒たちと、脱ゆとり教育世代の生徒たちが全然異なる、このことを説明しておりました。他の先生方も、この意見に同調する方が多かったです。

若い世代は、教育を通じて多大な影響を受け、変わりやすいこのような特徴を持っております。
現代の若者世代は、人口減少時代の危機感を、ほとんど人が持っていると思います。

ゆとり教育の負の遺産を、克服できるかもしれない現象は、今まさに起こっています。

人口減少時代の危機も、日本人の勉強熱心な精神で、乗り越えることができるかもしれない。
そのように感じております。




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