学校を卒業して、4月より働き始めた方々は、4月には第一回目の給料をもらい、第二回目の給料の支払い日が近づいていると思います。

捕らぬ狸の皮算用で、5月も4月とほぼ同額の給料が支払われると考え、何に使おうかと思いを巡らしている方もいらっしゃるでしょう。
恐らくですが、5月の実際に支払われる手取りは、2万円以上減っていると予想されます。健康保険料と厚生年金保険料は、前月分を次月分の給料から差し引く仕組みになっており、社会人1年目の場合は5月分の給料から差し引かれることになると考えられます。
また、1年先輩に比べて給料が逆転しているケースもあります。これは入社1年目は、住民税の支払いが無いからです。住民税は前年の収入をもとに計算されるので1年目は差し引かれません。


”何に使おうか?”
昔から欲しかったアイテム、服、旅行、車の頭金、引っ越しの頭金・・・
考え始めたらきりがありませんね。

まずは欲しいものが前面にきてしまい、貯蓄についてはなかなかイメージができないかもしれません。
新社会人になりたてであれば、結婚資金も住宅ローンも、老後資金も、殆どが関係が無いと考えている人が殆どだと思われます。
なかには、「貯金なんてとんどもない、今は奨学金返済で頭がいっぱい」、そんな方もいらっしゃるでしょう。
奨学金の返済が待っている方も、返済は卒業が6か月からですので、入社した最初の数か月は借金返済に追われることもなく、穏やかな日々を過ごしていることでしょう。

将来的、「住宅ローン」「子供の教育資金」「老後資金」などの問題が出てくるとしても、殆どの方はまだ独身であり、自分だけのためにある程度自由にお金が使える生活が4月よりスタートしております。未来の数十年後に必要となる大きな資金についてはあまり気にならずに過ごすことができる時期でもあります。

しかし、私はお伝えしたい「最初の10年がいかに大切であるか!」
これは社会人としての生き方や、仕事を覚えることも、さらには”貯金”についても、この時期がとても重要です。

「働き出してから最初の数年の給料なんて額が少ないのだから、給料が増えるであろう30歳以降に貯金を始めたらよい」そのように考えている方もいるかもしれません。
確かにこの考え方は一面、効率的で理にかなっているように思えます。
その後結婚して子供が産まれたりすると、自分だけでは判断できない要因が増えてきて、自分で自由に使えるお金がどんどん減っていくものです。

「新卒10年間の貯金術」この表題は、10年後もまだ結婚していない男性をイメージしてこのような題にしました。特に女性は24~28歳くらいに結婚の意思決定を迫られる局面が何度訪れると思います、もしそうなると自分のペースでの貯金などはできなくなると思います。
自分の意思に基づき、自分だけのペースで貯金ができるのは、最初の2~3年になる人も出てくると思います。それだけに、最初の数年はとっても重要であると思います。

以下は私の体験を通じて学んだノウハウをお伝えしたいと思います。
少しでもお役に立てればと思っております。

①毎月の給料は給与天引きで貯金を
→正確な数字は覚えていませんが、初任給は20万円くらいだったと思います。このなかより、税金等もろもろが引かれ手取りは15~16万円だったと記憶します。
私は、4月の前半に銀行の財形貯蓄を申し込み、10万円を給与天引きとしました。この結果、手取りは5~6万円となり、この中でやり取りをしていかなければなりません。
会社は大阪にあり、県外の出身でしたので、部屋を借りなければなりません。会社の独身寮は1万円以下で安かったのですが、学生時代より住んでいた下宿に引き続き住んでいたので寮には入りませんでした。この下宿は学生時代は5,000円でしたが、社会人になり2倍の10,000円になりました。この下宿代を引いても、4~5万円残ったので生活は特に苦しくありませんでした。学生時代に比べて飲みに行く機会が増えましたが、自炊はをしていましたので、食費がかさむこともなく生活は無難にできました。

②夏と冬のボーナスも給与天引きで貯金を
→夏と冬のボーナスは、30万円を給与天引きにしておりました。それぞれ2.5か月の月額給与分がボーナスに支払われておりましたので、30万円を切ったことは一度もありませんでした。ボーナスの給与天引きも、4月前半に銀行の財形貯蓄に申し込みました。
たまたま、私の入社した会社ボーナスが安定して出ました。しかし、ボーナスとは会社の業績に合わせて出たり出なかったりするものです。ローンの返済をボーナスに依存している場合は、家計破綻につながるケースもあるようです。一方、貯金については、ボーナスが減っても特に問題はなく、あればラッキーくらいでスタンスで考えておりました。

③所有よりも利用
→今から20~30年前は、車を所有する人が多かったです。それが社会人のステータスであるかのように、買っている人が多かったです。クラウド理由が一般的になっている今の時代であれば、「所有よりも利用」は一般的でしたが、所有を避ける私の姿勢は少し変わっていたと思われるかもしれません。しかし、今思うと、適正な判断であったと思います。
駐車場代、燃料代、車のかかわる諸経費、税金。自動車ローンで買った人は、さらに金利まで取られます。田舎に住んでいる人は生活のために車は必須かもしれませんが、都会で暮らしている人はあえて車は必要ないかもしれません。
ただし、昨今は「若い人が車を買わなくなった」言われており、車は買っていない人が多いかもしれませんね。
また、私は本が好きでしたが、学生時代より「図書館の徹底利用」に務めておりました。
国立大学では、社会人でも図書館の書籍閲覧や貸し出しをおこなっているところがあります。街の図書館以外にも大学の図書館も確認してみてはどうでしょうか?

④自炊の勧め
→女性の方は普通に自炊をしていると思いますが、男性の場合、自炊をしている人は少なかったです。「やったことがないから」「やり方がわからないから」「調理器具が無いから」etc、理由はそれぞれだと思いますが、自炊も楽しいものです。

⑤出会いは自然にやってくる
→特に女性は、結婚が気になり、合コンなどに多くの声がかかるのもこの時期が多いと思います。一方、男性は結婚を意識しての活動は少ないかもしれませんが、彼女が欲しいと思っているひとは多いでしょう。常にアンテナを張っていることは大切だと思いますが、そんなに焦って相手探しをしても結果は出ないものです。以下の記事が参考になるかもしれませんので、興味があれば読んでみてください。
恋愛と貯金と ”まだ見ぬ人のこいしきは・・” 藤原定家

⑥複利の活用
→現在は、低金利時代ですので、この適用は難しいかもしれません。
私自身は学生時代に貯金した400万円をすべて、郵便局の定額貯金に入れておりましたので、毎年30万円以上の利子が見込めました。
海外の商品であれば高金利の商品もあるようですが、カントリーリスクも為替リスクもありますので、注意が必要です。
現代であれば、ソーシャルレンディングで短期(半年で年利8%)などの商品をに投資をして、これを繰り返せばに多様効果が期待されます。いずれにしろ投資は自己責任です。

社会人10年間でできなかったもので、今やればよかったと思うものは
・自転車の活用
・さらなる仕事への注力
・会社外へのネットワーク(人脈)の構築
etc

毎月10万円 × 12か月 = 120万
ボーナス30万 × 2回   = 60万
年間:180万円
10年間:1800万円

新卒時代より、最初の10年間はもっと給与額の低い時代です。
それでも、この時代や、家族にかかわるもろもろのお金(結婚資金、住宅ローン、子供の教育資金)が無い時代であり、実は一番お金が貯めやすい時代だと思います。
結婚すれば、パートナーとのかかわりもあり、なかなかすべてを自分で決めることができなくなりますが、
この時代に自分自身をコントロールして、無駄遣いを自粛することで、お金を少しずつ貯金することができます。これが10年ともなれば、それなりの貯金ができると思います。

まだまだ給与は少ないかもしれませんが、最初の10年間は、その後50~60年の財産設計を大きく左右する、基盤となります、コツコツ少額でも貯金をしてくださ。
まずは銀行に行ってください。「給与天引きいくらで貯金しますか?」


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