「前門の虎後門の狼」
このような言葉がありますが、
”前門の虎を避けてホッとしていても、後門にはもっと恐ろしい狼が待っており、決してまだまだ安全ではありません”
このような意味になります。

これまでの、奨学金や借金の問題を多く取り上げてきましたが、まだまださらに恐ろしい狼が人生後半に待ち構えております。
その狼の名前は、「年金」「介護」「老後貧困」「病気」など様々に名前や形を変えて、襲ってきます。
若い時代は、働けば何とかなりましたが、高齢ともなれば、思ったように働くこともできません。




「老後なんてまだまだ」と言ってても、親の介護などの問題は早ければ30代後半から直面する人もいるでしょう。
私の知人でも、東京大学卒の才女が40代となり、親の介護が目的で仕事を辞めて、実家に帰った人がおります。自身が頑張ってもどうしようもない、年金などの問題で、その見直しが政府を中心に進められております。

日本の人口ピラミッドをご覧ください。
http://www.stat.go.jp/data/nihon/g0402.htm
この統計は2011年のものであり、2016年の国勢調査のデータは反映されておりません。
2011年当初の国勢調査では、最も人口が多い世代が62歳付近でした。5年ごとの統計で、人口の多い年齢は毎回高くなっております。推測ですが、2016年のデータでは67歳が最も多い年齢となります。
世界中の人口ピラミッドを見てみても、日本ほど人口ピラミッドで「高齢者の割合の多い国」は他にはありません。

ご存知と思いますが、現在は新たに65歳になった人が年金を取得することができます。ただし、例外があり60歳より1か月に0.5%減額はされますが年金の受け取りを繰り上げることは可能です。また、年金の受け取り繰り下げることで、1か月に0.7%受取額が増加します。

日経の記事によると高齢者の線引きを見直すことで、現役世代の負担を軽減する案が提示されております。
2000年には3.5人現役がで1人の高齢者(65歳)を支援しておりました。これが2030年になると1.7人現役がで1人の高齢者を支えることになります。
これを高齢者「70歳」と定義しなおせば、2030年の予想でも、2.4人現役がで1人の高齢者を支えることとなり、仮に高齢者の年齢を見直し(65歳→70歳)ても、2000年当時より現役は苦しくなります。
さらに高齢者「75歳」と見直した場合に、2030年の予想でも、3.4人現役がで1人の高齢者を支えることとなり、2000年当時とほぼ同等の現役負担となります。

しかし、単純に見直しおこなったとしても、75歳からしか年金がもらえないとなると、どうなるでしょうか?
人々は75歳くらいまで働き続けないと、生活ができない人が大量に発生し、混乱を招くと思われます。

これを解決するためには、「子供を増やす?」or「移民を受け入れるしかない」、この二元論が良く提示されることがあります。一方で「日本はロボット化先進国であり、ロボットに働かせれば国の生産性は落ちない」このように主張する人がいますが、ロボットの技術はそのうち海外に流出して、日本が海外と差別化する競争力を維持することは困難になります。

予想される未来は決して、全てが明るいわけではありません。
それでも、若い皆さんが、奨学金返済で苦しむことなく、早々に結婚して子供が産める社会になれば、もっともっと明るい未来は開けるのだと思います。

安易に奨学金を借りない、これがスタートであるように思います。


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