[恋愛 貯金]このキーワードで検索した結果、
20代後半~30代前半の男女の相談が数多く検出されました。
相談の多くは
女「プロポーズされたけど、彼には貯金が数十万円しかありません。どう思いますか?」
男「プロポーズしたけど、彼女から返事を保留されました。貯金は殆どありません。どう思いますか?」
いずれも、結婚(恋愛)と貯金(お金)の関係で、男女ともに悩んでいることがよくわかります。

以下に記述する内容は、私自身が大学時代ことであり、結婚を意識した30代前後の世代のことではありません。ですから直接的に、役に立つことはないかもしれませんが、もしかしたら心のよりどころになる部分が少しくらいはあるかもしれません。恥さらしのようですが、お伝えしたいと思います。


高校時代の先生で青山学院出身の方がいらっしゃいました、その方がいつも話をしておりました
「今を我慢してしっかり勉強しろ。そうしたら、毎日楽園のような楽しい大学生活が待ってるぞ。恋もできるし、サークルライフも・・・」
しかし、実際には大学生になると、お金のことで苦労して、彼女を作るどころではありませんでした。お金の余裕があるクラスメートとリッチな交友をすることもできませんので、どうしても交友範囲も限られていくこととなりました。
その結果、より多く本に親しむようになり読書を友達のように、どんどんのめり込んでいきました。
大学では”文芸サークル”に所属しより深く、多くの文芸書・小説などを読み込んでいきました。私の所属していた文芸サークルは、文芸作品を発表することをメインとするのではなく、文芸評論をメインとしておりました。その結果、1~2年に1回程度、作品を発表するので、作品制作の負担は殆どありませんでした・
多くの文芸作品を読みました、源氏物語も通して読みましたが、”恋をしたい”などの激しい衝動はおきませんでした。そんな時にスタンダール「赤と黒」と出会いました。

ジュリアン・ソレルとレナール夫人のお互いを求めあう恋する思い。命よりも重い、激しい恋の炎に、””恋をしたい”と強い思いを持ちました。二人の恋は、ジュリアン・ソレルの死刑という形で終わりを迎えます。恋とは激しくも悲しく、そして尊いものであることを初めて知りました。
過去の文学作品を通じて、多くの”恋愛”を学んでいったので、普通とはかなり異なる恋愛観が育まれていったのかもしれません。その後読んだ、ツルゲーネフ「はつ恋」、コレット「青い麦」なども普通の恋愛とは大きくかけはなれた異形の恋愛モデルであり、私自身の恋愛観はかなり通常とはかけ離れたものが形成されていきました。ただし、”普通の恋愛”という言葉自体が実は不自然であり、”恋愛”はすべて異なる、別々の形をしているのだと思います。

その後も、いろいろな文学作品を読みましたが、自分自身の中ですんなりと受け入れることができるものはあまりありませんでした。20代初めの血気盛んな男性には、禁欲生活と文学作品のかい離を埋めることができなかったと思われます。

小説以外にも過去の歌集などにも興味を持って読むことがありました。
藤原定家の以下の歌に触れたときに、すべてが受け入れられたようで、安心した気持ちになったことを思い出します。
”かぎりなく まだ見ぬ人のこいしきは 昔や深く ちぎりおきけむ”

今はまだ会っていない、その人が恋しい。生まれる前の、前世などに、結婚の約束をしたその人なのだから・・・

大学生になっても恋愛経験もなく、彼女のできるような兆候もない。別にそのことを恥ずかしくは思っていませんでしたが、このままずーっと彼女ができないのだろうか・・
そのように思ったときに知った、定家の歌に救われたような思いになりました。

大学生や若い人でお金のたまらない理由の一つに、「彼女とのデート代」などと上げている人もいるかもしれません。
恐らく、1回のデータ代に毎回1万円以上使わないと続かないような恋愛は、お金でごまかしている偽物の恋愛なのかもしれません。
きっと、あなたと将来出会う彼氏・彼女は、必ず待っているはずです、必ずしも焦って彼氏・彼女探しに走り回り、余計なお金や時間を消費する必要はないと思います。

私が大学生時代に、奨学金なしで、アルバイト代だけで自活して生活でき、貯金もできた理由の一つは、”彼女がいなかった”ことであると思いますが、定家を知り、心の余裕ができたことも大きかったと思います。

最初のキーワード検索で触れたように、いずれ結婚に直面すると、「お金の問題」が人生を左右する大きな問題となります。その時に、”お金のふるい”で振り落とされないように、今はコツコツ、蓄財をおこなってほしいと思っております。


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