日本経済が絶頂を迎える少し前の1987年に「マルサの女」は上映された。この作品作成の動機は”「お葬式」「タンポポ」などの収益を税金で持っていかれたので、税金や脱税に興味を持った”と、監督である伊丹十三は語っている。

「マルサの女」とは宮本信子扮する、東京国税局審査部の女性審査官が、大型脱税事件を解決していく、通快な娯楽作品です。本来は、税金や脱税と難しいテーマであるはずですか、軽快でテンポの良い音楽が流れ、コミカルなやり取りの中で、事件は解決に向かっていきます。そして、テーマ曲を一度聞くと頭の中で永遠に流れ続ける、そんな気がしました。


脱税疑惑のある、権藤(山崎努)と審査部統括官花村(津川雅彦)との間で、蓄財術についての会話が交わされている。

花村「どうしたら金が貯まるんだ?」

権藤「せっかくだから教えてあげるよ。金貯めようと思ったらね、花村さん。使わないことだよ。・・・100万有ったって使えば残らない。10万しかなくても使わなければ、まるまる10万残るんだからねえ。

「あんた、今、ポタポタ落ちてくる水の下にコップを置いて、水、貯めてるとするわね。あんた、喉が渇いたからってまだ半分しか溜まっていないのに飲んじゃうだろ?これ、最低だね。なみなみいっぱいになるのを待って…それでも飲んじゃだめだよ。いっぱいになって、溢れて、垂れてくるやつ、これを舐めて、我慢するの。そうすりゃコップいっぱいの水は」  https://www.youtube.com/watch?v=H1tKafnfAag
1時間47分7秒~1時間48分21秒

お金を貯めるためには
”いっぱいになって、溢れて、垂れてくるやつ”、ここで初めて舐めることができる。多くの人は、水が溜まる前に、ついコップの水を飲んでしまうことが多いように思います。

お金を貯めるためには、まずは貯金をすることで、多くの金持ちが質素な生活をしているのは、コップの水が溜まるまでひたすら我慢して、垂れてくるのを待っていた期間(経験)があるのではないでしょうか?ですから、質素な暮らしに抵抗がなく、贅沢をしなくても楽しめる術を知っているのだと思います。
少ないお金を元手に株式投資をしている人がいますが、まずはある程度蓄えてから、余裕資金で投資をするのが望ましいと思います。 *抜きん出た投資の才能がある方は別です

最近、年収1000万円前後でサラリーマン時代に比較的裕福に暮らしていた世帯において、老後に破産するなど貧困に陥っているケースが増えているという記事をよく読みます。
蓄えることを忘れ、日々を楽しく贅沢な暮らしをしていたために、そのような生活に陥ったのだと思われます。

「最近では奨学金をもらっている学生は、大学生の約5割」という記事をよく読みます。このような記事を見ると、「奨学金をもらってもいいんだ、我が家は普通なんだ」と何の迷いもなく、わが子の奨学金生活を(支援があり)ありがたいことであるかのように受け入れている家庭が増えております。
給付型の奨学金は良いですが、返済アリの奨学金は、いずれ必ず返済しなければなりません。
「うちの息子は、奨学金返済ありのお宅の娘さんとは結婚させません」と言われ、縁談が破断になっている例もあるようです。簡単に考えて借りた奨学金が、その後の子供たちの生活を大きくゆがめてしまうこともあることは、忘れないでください。

長期ライフプランを立てて、子供たちが奨学金を借りなくてもよいように準備をしてほしいと思います。
そのためにも
”いっぱいになって、溢れて、垂れてくるやつ”、これを舐めることができるまでは、ある程度の我慢も必要ではないでしょうか?

日本の”アリとキリギリス”では、
「冬になって寒さに震えているキリギリスに、アリは餌を与え、暖かい住まいを提供し、仲良く暮らしました。めでたしめでたし」となっているケースが多いですが、
海外では
「アリは寒い冬になっても夏の間にしっかり働き準備をしていたので冬を快適に暮らせました。一方、夏の間に遊んでいたキリギリスは、寒さに凍え、死んでしまいました」
このようになっていることが多いと、お聞きしました。


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