戦国武将の山中鹿之助「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」と三日月に祈った逸話は大変有名です。
また『文選』でも「窮達は命なり。吉凶は人に由る」言葉が出ております。
この意味は、「困窮したり、栄達に恵まれたりするのは運命でありどうしようもない。しかし、困窮や栄達を吉するか凶にするかはその人次第」となります。

人生においては、必ずしても成功ばかりがあるわけではありません。時には、どんなに汗を流し努力をしても、芳しい結果が残せない時もあるでしょう。仮にそうであっても、そのことを吉とするか、凶とするかはその人、その事象をどうとらえるかによると思います。


艱難はにあうのは必ずしも不幸なことではありません。これは人生経験の少ない人にとっては良薬と考えることができると思います。

これらを踏まえて、ある人は、”奨学金返済の苦しみ”を「艱難」ととらえ、これを乗り越えることによって、自分自身を磨きに玉にする、という方がいるかもしれません。

果たしてそうなのでしょうか?

大学(学生)時代にこそ厳しい「艱難」の時としてとらえ、困窮の中で学べば、奨学金を不要とし、大学卒業後に10年以上返済苦痛に耐えることはないのです。
よく、「奨学金は名前が悪い」と「奨学金はすべて給付にすればよい」とか言いますが、奨学金制度優遇する目に年金が減ったり、税金が減ったりと他のしわ寄せがあり、なかなか現実的な解ではないと思います。

米国の大学生は、大学に入る前に働きお金お貯めてから大学進学をする学生が多いと聞きます。
奨学金は最後の最後の手段と考えて、それ以外の手段を十分に検討したうえで、選択すべきものであると思います。
<<脱奨学金策は>>
・地元の国公立大学へ進学する
・大学に入る前に数年働いてお金を貯めてから進学
・新聞奨学生になる
・返済不要の給付奨学金を申し込む
・各種団体の給付奨学金に申し込む
・企業のおこなっている給付奨学金に申し込む
・防衛大学へ進学する
・自治医科大学へ進学する
・大学の夜間学部へ進学する
・特待生や成績優秀者は無料の制度のある大学を選択する
・授業料免除の申請
etc
選択肢は沢山あります。

安易な奨学金選択は、自分自身の首を絞め、大学卒業後の生活を苦しくして、その後の様々な選択の制約要件となります。
できれば、奨学金は利用せず、出費を抑え、アルバイトなどで少しでも収入を得られるようにしてください。

自己管理はなかなか厳しいものです。
小遣い帳に日々のお金の出入れを記述して、客観的に自分の行動を確認することで、自分自身をコントロールできる可能性が高くなると思います。


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